- ChatGPTで改行したいときにはShift+Enterを押す
- Shift+Enterがうまく動作しない場合の代替案
- テキストのコピペ
- ブラウザ拡張機能
- 改行コード/タグでも良い?
- そもそも改行する意味あるの?
こんにちは、「学びが人生を豊かにする」をテーマに本日は「ChatGPTの改行の仕方」について学んでいきましょう。
ChatGPTを使用していて、テキストボックス内で改行したくなることありますよね。
でもEnterキーを押すとメッセージが送信されてしまい改行することが出来ません。
「ChatGPT 改行」でGoogle検索すると、Shift+Enterキーで改行出来ることはすぐに分かります。
しかし、ブラウザによってはうまく動作せず改行できない場合があります。
そこでChatGPTで改行するには他に方法がないのかなど、改行に関することについて調査検証してみました。
- ChatGPTで改行方法を知りたい人
- ChatGPTで上手く改行できない人
- ChatGPTで改行する意味があるのか知りたい人
多くの人は「ChatGPTで改行するにはShift+Enterキーを押す」という内容だけで疑問は解決すると思います。
ですがせっかくなので、他の方法や改行する意味など本記事では網羅的にまとめているので参考にしてみてください。
はじめに
ChatGPTとは人間のように対話を行うことができるAIでOpenAIが開発した自然言語処理モデルの一種です。
チャットのように自然な会話や文章作成などテキスト生成において優れた性能を発揮し、昨今ではプログラミングやテキストマイニングなど利用用途は多岐にわたります。
多くのユーザがOpenAIがWebで提供しているチャットのインターフェースでChatGPTを利用していますが、文字入力の課題の一つとして改行問題があります。
つまり、ChatGPTで文字入力をしている際に改行しようと思ってEnterキーを押すと、改行ではなくメッセージが送信されてしまうという問題です。
本記事を読んでいる読者も承知の通りGoogle検索で「ChatGPT 改行」と検索すると「ChatGPTで改行するにはShift+Enterキーを押す」というのはすぐに分かります。
それだけであれば、わざわざ本記事を書こうと思わなかったのですが、ブラウザなど環境によってはShift+Enterで改行できない場合があります。
筆者は「opera」を利用しているのですが、厄介なことにShift+Enterで改行出来る場合と出来ない場合の両方があり、結構悩まされました。
特にChatGPTのメッセージにトークン数制限がある場合などは誤送信は極力抑えたいです。
そこで、ChatGPTの改行に関して他に方法がないかなど調査と検証をしてみました。
- 一般的にはShift+EnterでOK?
- 他の方法はある?
- スマホでは?
- そもそも改行に意味あるのか?
本記事では上記の備忘録として改行に関する情報を網羅的にまとめたいと思います。
ChatGPTの改行の仕方(基本編)
改行手順(PC:Windows/mac共通)
ChatGPTでの改行方法は、繰り返しになってしまいますが、「Shift+Enterキーを使用する」ことです。
これにより、複数行のテキストを入力することが可能です。
一応具体的な手順を以下に示します。
- まず、ChatGPTの入力欄で改行したい位置にカーソルを合わせます。
- 次に、Shiftキーを押しながらEnterキーを押します。
これにより、改行が挿入されます。
この方法を使うことで、ChatGPT内での文章の見やすさや構造化が向上し、より効果的なコミュニケーションが可能となります。
ただし、上記は基本的にはOpenAIが提供しているWebインターフェース上での操作方法を想定しています。
厳密言うとChatGPTは大規模自然言語処理モデルでありテキスト入力ボックスなどはWebサービス側の仕組です。
そのため、昨今リリースされているChatGPTを組み込んだ各種サービスでどのような実装されているかによって上記で改行できるかは変わります。
環境によって違いはあるのか
ChatGPTのテキスト入力は基本的にはShift+Enterキーを押すことで改行できるが、実際にはこれで改行できないケースもあります。
先ほど、記載した通りChatGPTは大規模自然言語処理モデルでありテキスト入力部分はWebサービス側の仕組みです。
そのためサービスによっても異なりますが、OpenAIが提供しているWebインターフェースでもブラウザによって挙動は異なります。
以下に主要なブラウザでの挙動確認結果です。(尚OSはWindows)
ブラウザ | Shift+Enter |
---|---|
Google Chrome | 改行する |
Microsoft Edge | 改行する |
Fire Fox | 改行する |
Opera | 改行できない場合がある |
基本的に主要ブラウザではShift+Enterで改行するという結果になりました。
ただし、これはブラウザのバージョンやOSによっても結果が異なる可能性があることに注意してください。
上記はWindowsでの結果ですが、Macの場合でも基本的にはShift+Enterで改行できます。
ちなみにOperaブラウザではChatGPTを開いた直後だとShift+Enterで改行できないケースが多く、ある程度入力のやり取りすると上手く改行するという現象。
一度上手く改行出来れば、以降はShift+Enterで改行できるので、全くサポートしていないというわけでもなく、ブラウザのバグまたは保障しない仕様ということなのでしょう。
スマホでの改行方法
PC利用時にはShift+Enterキーで改行できましたが、スマホやタブレット利用時にはどうでしょうか。
キーボードを利用しないスマホやタブレットなどではそもそもShiftキーがありませんが、結論としてはEnterキーで改行可能です。
通常通りテキスト入力してEnterキーボタンを押して改行し、全ての入力が完了したら送信ボタンを押すとメッセージが送信されます。
こちらもOSがiOSやAndroidなのか、使用するブラウザによって結果は異なる可能性があります。
しかし、そもそもShiftキーがないため基本的にはEnterキーで改行できる設計になっています。
Shift+Enterで改行できない場合
ChatGPTでの改行についてShift+Enterで上手くいかない場合や、違う方法で実現したい人向けに、その他の改行方法について解説します。
Shift+Enterを使用しない場合の改行実現方法は主に下記の3通りです。
- 外部エディタを利用する
- ブラウザの拡張機能を利用する
- 改行コードを使用する
外部エディタの利用
ChatGPTの入力テキストに改行を入れる最もシンプルな方法の一つは外部エディタを利用することです。
例えば、事前にメモ帳などにテキストを入力しておき、それをChatGPTのテキストボックスに張り付けてEnterキーでメッセージを送信しましょう。
この方法のメリットは複雑な文章を入力しやすいことです。
ChatGPTのテキストボックスは当然枠が狭いので大量のデータを入力すると見づらくなります。
改行を効果的に入れる必要があるテキストは、段落や文章構成などを意識した文章であり、通常複雑なテキストになります。
このような改行を多く入れる必要がある複雑な文章は事前にメモ帳などの外部エディタで作成してからコピペするのがおすすめです。
一方で外部エディタを利用する場合には、一度メッセージをChatGPTとエディタ間でコピペなどをする必要があり利便性を損ないます。
ChatGPTとのやり取りを何度もする必要があるシーンなどでは、わざわざ外部エディタを利用するのは手間なので、他の方法を選択するべきでしょう。
ちなみにChatGPTを効果的に使うにはプロンプトのテンプレートなどを利用するのが便利なため、その点でもテキストエディタを利用するのはおすすめです。
ブラウザ拡張機能の利用
Google Chromeを利用する場合であれば、拡張機能を利用する方法もあります。
具体的には以下の拡張機能をインストールして利用しましょう。
これらは設定によりEnterキーでメッセージを送信せず改行するように変更することが可能です。
「Tampermonkey」は古くからあるGoogle Chrome拡張機能で、Webサイト上でユーザスクリプトを実行し各種挙動をカスタマイズすることができます。
下記にWebストアの説明文を記載します。
Tampermonkeyは、ユーザースクリプトをWebサイトで実行できるようにすることで、1000万人以上のユーザーが利用する多機能なブラウザ拡張機能です。 ユーザースクリプトは、ページのレイアウトを変更したり、機能を追加・削除したり、アクションを自動化することで、ウェブ体験をパーソナライズする小さなプログラムです。URL: https://chrome.google.com/webstore/detail/tampermonkey/dhdgffkkebhmkfjojejmpbldmpobfkfo?hl=ja
この拡張機能を利用することで、Enterキーで改行し、例えばCtrl+Enterでメッセージを送信するというようなことが可能です。
ただし、Tampermonkeyはユーザがスクリプトを書く必要があるため導入にはある程度の知識が必要です。
もっと楽に実現したい場合には、「ChatGPT Ctrl+Enter Sender」という拡張機能が便利です。
この拡張機能はChatGPTの改行をEnterでどうしても行いたいという理由(Slackと同じ操作)で開発されたものになります。
そのため、複雑な設定などは不要でインストールし機能のオンオフをするだけでEnterキーで改行することが出来るようになります。
Google Chromeのブラウザを利用する場合、普通にShift+Enterで改行できますが、何らかの理由でEnterキーを改行に設定したい場合は、拡張機能の利用がおすすめです。
改行コードの使用
厳密には改行する方法にはなりませんが、改行コードを利用する方法も検討の余地はあります。
そもそも通常改行を入れる理由には大きく二つあります。
- 視覚的に文章構成を見やすくする
- 段落分けなど改行で意味を識別する
前者の「視覚的に文章構成を見やすくする」は人間にとっての改行を入れる理由の一つです。
要は、改行がある文と無い文だと、改行が合った方が見やすいというものです。
視覚的な見易さは人間にとって重要ですが、AIにとってはあまり重要ではありません。
一方で後者の「段落分けなど改行で意味を識別する」は、改行を入れることで文章のつながりや段落などを、文章の構成に意味を持たすことができるというものです。
段落など改行を適切に入れることで、特定の意味や内容など話のまとまりを作ることが出来ます。
これは人間の認識だけでなくChatGPTの文章認識にも影響があります。
前置きが長くなりましたが、ChatGPTに文章を認識させるという点においては実際に改行をせずに改行コードを入れることでも実現は可能です。
つまりは改行したい箇所に改行コード(通常”\n”)を入れることで、改行したことと同じ意味でChatGPTはテキスト処理を行います。
この方法は視覚的には改行ができないため、利用シーンは多くありませんが、事前準備などいらずに実現できるため覚えておいても損はないかと思います。
改行コードが有効かの検証
念のため改行コードを利用することで、改行をChatGPTが認識するか実験してみます。
まずは実際に改行を入れて、ChatGPTがどのように認識するかの実験です。
上記のように3行のテキストを実際に改行を入れてChatGPTに送信したところ、3行のテキストであると認識してくれました。
続いて改行コードを入れた場合に、同じように3行のテキストであると認識するか確認してみます。
無事3行のテキストだと認識してくれました。
ちなみに改行を認識させるには改行コードではなく、改行を意味するタグでも大丈夫なようです。
上記のように、入力テキストでどこで改行したいのかが分かればChatGPTは認識してくれるようです。
一方で文が分かれていてもスペースなど改行を意味する文字でないと、改行であるとは認識してくれません。
上記のようにスペースや「|」のような文字の場合には、1行のテキストであるとChatGPTは認識します。
これらはChatGPTが特定の文字列を意識している(機械処理)というよりかは、人間が認識するのと同じように入力者の意図を理解するためであると考えられます。
ChatGPTで改行を入れる意味とは?
ここまで、ChatGPTで改行を入れる方法について解説してきましたが、そもそも改行をいれる意味はあるのでしょうか。
もちろんユーザ側にとっては読みやすい文章として、改行を入れる意味があります。
一方でChatGPT側は改行があるのと無いので、挙動が変わるのでしょうか。
結論としては「適切な改行はChatGPTの文章認識に有効」でした。
確認のため簡単な実験で検証してみます。
改行有無によるChatGPTのテキスト認識の違い
入力テキストに改行があるか無いかで意味の変わる文章を入力し、ChatGPTがどのような認識をしたのか確認してみます。
テストに使用する送信メッセージは以下です。
下記はAさん、Bさん、Cさんの試験の点数です。
100,50,75
100,100,100
100,0,0
Cさんの平均点は?
この文章はAさん、Bさん、Cさんの点数が何かは明示していませんが、直感的には上から順にAさん、Bさん、Cさんの点数であり、Cさんの平均点は33.3です。
実験1:改行あり
まずは、上記のメッセージをそのまま送信し、期待通りの結果(平均点33.3)が返ってくるのかを確認します。
予想通り、人間と同じ感覚でAさん、Bさん、Cさんを識別し、試験の点数を正しく算出してくれました。
改行が入っていることで、各点数を別々の人の結果だと認識してくれたわけです。
実験2:改行なし
次に改行を入れずにカンマで点数を区切った場合にどのようにChatGPTが認識するのか実験してみます。
結果は上記のように正しく平均点の算出はできませんでした。
おそらくは、最初の2つの点数がAさんBさんの点数で、残りの6個をCさんの点数だと認識して平均を算出したのだと思います。
ランダム性など試行回数によって結果は変わる可能性がありますが、改行がないことで文の塊が認識できていないことが良く分かります。
今度はカンマではなく、3つの点数ごとにスラッシュで区切ってみました。
結果としては、正しく認識することはできませんでした。
試験回数は3回であると認識はできたのですが、どの点数がCさんの点数なのかがちゃんと理解できていないことが分かります。
上記の結果からChatGPTに文の塊を意識させるために改行を入れることは有効であることが分かります。
また、念のため改行コードを入れた場合にChatGPTは文の塊を認識できるか実験してみます。
実験3:改行コードを入れた場合
実験1と2で改行を入れることによる文章認識の効果は確認できましたが、改行コードをいれても同様の効果が得られるか確認してみます。
結果は、無事文章を意図通り認識してくれました。
予想通りではありますが、改行コードを入れた場合でも改行したのと同じように文章を塊として認識してくるという結論になります。
まとめ
本記事では、ChatGPTの改行方法とShift+Enterキーで改行できない場合の代替案について詳しく解説しました。
また、改行を入れることの有効性などについても実験を行い効果を検証しました。
ChatGPTをより効果的に活用し、スムーズなテキスト作成を実現するためには、これらの方法を覚えておくことが重要です。
非常に基本的な操作ですが色々な方法を知っておくと思わぬところで活用できたりします。
どの方法を採用するかは、各ユーザの好みなので是非色々な方法を実践してみてください。