- Civitai Helperの使い方
こんにちは、「学びが人生を豊かにする」をテーマに本日は「Civitai HelperとLora管理方法」についてです。
StableDiffusionのおすすめ拡張機能について下記の記事で「Civitai Helper」の紹介をしました。
本記事ではCivitai Helperで具体的に何ができるのか機能や使い方の簡単なチュートリアルを解説したいと思います。
Civitai Helperは学習モデルの管理ツールとして非常に有用なので、是非本記事を参考に導入してみてください。
Civitai Helperとは
Civitai Helper概要
Civitai Helperは正式には「Stable-Diffusion-Webui-Civitai-Helper」という名前で、Civitaiモデルの管理をより簡単に行うことができる拡張機能です。
Civitai HelperはCivitaiモデルの情報とプレビュー画像をダウンロードし、CivitaiモデルのURLを使用してローカルモデルとリンクする機能を提供します。
主な機能は以下の通り。
- モデルのスキャン
ダウンロードした全てのモデルについて、モデルの情報とプレビュー画像をCivitaiから取得するためにモデルをスキャンする機能 - モデルカード
モデルのCivitai URLを新しいタブで開く、トリガーワードをプロンプトに追加する、プレビュー画像のプロンプトを使用するなどのアイコンボタン機能 - ダウンロード
- CivitaiモデルページのURLを使用してモデルおよびモデル情報ををダウンロードする機能
- 新しいバージョンの確認
ローカルモデルの新しいバージョンをCivitaiから確認する機能
この拡張機能はCivitaiの情報とWebUIを連携させることにより、モデル管理を効率化することが可能になっています。
Civitai-Helperのインストール方法
Civitai Helperは他の拡張機能と同様にStableDiffusionWebUI上からインストール可能です。
詳細なインストール手順は上記のWebUI拡張機能とインストール手順のページを参考にしてください。
なおインストールURLは以下の通りです。
インストールURL:
https://github.com/butaixianran/Stable-Diffusion-Webui-Civitai-Helper
Civitai-Helperの使い方
モデルのスキャン
モデルスキャン機能とは
最も使用するCivitai-Helperの機能はモデルのスキャンでしょう。
というよりもこの機能目当てで本拡張機能を導入している人も多いかもしれません。
本機能は簡単に言うと、ダウンロードしたモデルのモデル情報とプレビュー画像をCivitaiからダウンロードしてくるというものです。
通常civitaiからダウンロードしたモデルはモデルファイル(.safetensorsなど)になります。
そのためWebUI上でメタ情報を参照できるもののモデルがどのようなモデルかを把握するには文字情報だけを頼りにするしかありません。
checkpointなどのベースモデルであれば数もそんなに多くはないため、名前だけでもある程度管理できます。
しかしLoraファイルなどは多種多様なモデルを導入するケースが多くあり、文字情報だけでの管理では厳しいものがあります。
Civitai-Helperを使用することでモデルのプレビュー画像やダウンロードURLなどが含まれるメタ情報ファイルを自動生成することが出来ます。
これにより、Loraファイルを選択する際に簡単に該当ファイルを見つけやすくなったり、Civitaiにアクセスしやすくなったりします。
ちなみにダウンロードしたメタ情報からCivitaiページへのアクセスやトリガーワードのプロンプト追加などを可能にするボタン機能もあります。
しかしWebUIのバージョンによっては正常に機能しない場合があるので注意してください。
モデルスキャン機能の使い方
モデルのスキャン機能の使い方は非常に簡単です。
Civitai Helperの機能タブを選択し、「Scan」ボタンを押すだけでスキャンが開始されます。
スキャン対象を選択するチェックボックスなどありますが、基本的には全てチェック入れておいても問題ないかと思います。
最新モデルのチェック
最新モデルチェック機能
Civitai-Helperの重要な機能の二つ目はモデルのアップデートチェックです。
モデルファイルは作成者次第ではありますが、定期的にアップデートが発生する場合があります。
Civitai上で確認するというのも一つの手ですが、全てのモデルをいちいちチェックするのは非常に無駄ですよね。
それに対してCivitai-Helperでは全てのモデルのアップデートを確認することが可能です。
アップデートボタンは更新があるかどうかのチェックのみとなり勝手に自動アップデートされることはありません。
そのため、チェックのみ行い更新するかどうかは別に検討することが可能です。
特にアップデートでBaseモデルが変わっている(例えばSD1.5→XL1.0)ケースなどもあるため、事前に更新内容を確認したほうが良いでしょう。
またアップデートチェック後は該当URLへの遷移ボタンやファイルのダウンロードボタンなども生成されるため、必要なファイルのみ更新可能です。
モデルチェックの方法
まずはCivitai Helperのタブを選択し、「Check model’s new version」の欄から確認したいファイル種別を選択してください。
ファイル数が多いと確認にそれなりの時間がかかるため、必要最小限のファイル種別を選択するのが良いでしょう。
選択したら右の「Check New Version from Civitai」ボタンを押してください。
しばらくCivitaiとのアクセスで時間がかかりますが、完了次第アップデートがあれば一覧として表示されます。
その他の機能
上記機能の他に下記のような機能も実装されています。
- Civitaiからのモデルダウンロード機能
- モデルのメタ情報の取得機能
通常Loraやcheckpointなどの学習モデルファイルはCivitaiやHuggingFace等のモデル共有(配布)サイトから直接ダウンロードするかと思います。
Civitai HelperではCivitaiで配布しているモデルのURLが分かれば、WebUI上から直接モデルをダウンロードすることが可能です。
同様にモデルのメタ情報をCivitaiから取得することも可能です。
通常Civitaiからモデルをダウンロードしている場合は、メタ情報も合わせて連携可能です。
しかし自作モデルやCivitaiには存在しないモデルの場合は当然メタ情報はCivitai Helperでは連携できません。
それに対して本機能を使用することで指定したモデルとCivitaiモデルのメタ情報を手動で紐づけし、モデル情報をローカルモデルに割り当てることが可能です。
しかし個人的な所感ですが上記二つの機能については、正直どのようなシーンで有効なのかはあまりよくわかりません。
モデルのURLが分かっていれば、直接ダウンロードする方が手っ取り早いでしょうし、異なるモデルにメタ情報を割り当てるのもあまり有効とは思えません。
まとめ
本記事ではCivitai Helperの使用方法について解説しました。
Civitai HelperはStableDiffusionWebUIの拡張機能の一つですが、使用することでLora等のモデル管理が簡単になります。
特にモデルのプレビュー画像などを一括で取得し表示することが可能となるため、大量のモデルを使用している場合には非常に有用な機能となっています。
使い方自体は非常にシンプルであり、StableDiffusionWebUIの拡張機能としては是非お勧めしたい機能の一つです。
本記事を参考に是非インストールして使ってみてください。
